答えのない問い

今朝、とてつもなくいいアイデアが浮かびました。

しかし、目上の方々が多く集まる席でのことでしたので、スマホを取り出してメモメモするわけにはいかず、お昼には忘れていました。

さぁ、なんだったのでしょう。

確かに頭の中に思いついたのに、どこへ行ってしまったのでしょうか。

こういうときって、他のことをしているときに、何気なくふっと思い出したりするじゃないですか。

でも今回は、思い出せない気がするのです。だからでしょうか、惜しい気持ちでいっぱいです。

こういうときって、どうするのがいいのでしょうか。

メモは視覚情報として残り、次に開いたときにもそこに表記されたものは変わらずに残り続けるという特性があります。ですから、メモを取ったこととメモの場所さえ忘れなければ、いつでも思い出すことができます。

これと同じ状況を、なんとか道具なしで達成する手段はないでしょうか。

たとえば、身体のどこかに爪で跡を残すという方法があります。しかし、これでは周りから白い目を向けられること間違いなしです。

たとえば、道具を使える状況に復帰できるまでの間、頭の中で延々と繰り返すという方法もあります。しかし、これではその場の状況に集中できず、話しかけられたときにしどろもどろになってしまうこと請け合いです。

たとえば、思いついた時点で隣の人に伝えておくという方法があります。しかし、何でもかんでも他人に明かせる話ばかりとは限りません。

たとえば、一度小さい声でつぶやいてみて、その口の動きを覚えるという方法があります。しかし、これも覚えるという作業が必要になる以上、忘れるという課題を克服しなければならない点では解決になりません。

たとえば、その部屋の中にあるカレンダーや張り紙などから、思いついた事柄と近いものをひとつだけ選び、あとからそれを見て連想するという方法があります。しかし、人生というものはそううまくいくものではありません。

たとえば、結局メモを使うことになりますが、普段からメモをよくとり、メモをよくとる人だと周りに思わせておくという方法があります。こうするとどんな状況下でもメモを取ることができるかもしれません。しかし、周りの人がどう思うかまでは、自分の力ではどうにもなりません。

これは解決方法のない問いなのです。

何かいい方法はありませんか?